たまごチャンネル

たまごちゃん(30代パパ)が子育てとか仕事について綴ります。

【絵本の感想】てぶくろをかいに~キツネ版はじめてのおつかい~

どうもたまごちゃんです!

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今回は絵本のあらすじと感想をしていきたいと思う。

「てぶくろをかいに」と言う昔から楽しまれている絵本だ。

僕が小学生の頃、国語の本にも採用されていたのを記憶している。

小3の図工の時間に「てぶくろをかいに」をテーマに絵を描くことがあって、市のコンクールで金賞をとった思い出深い絵本だ。

僕は読書感想文とか昔から苦手なので、うまい言い回しはできないかもしれないが、あしからず。

本書を購入するか迷っている親世代に向けて書いていきます。

 

 

 

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あらすじ

 

題名の通り、子ギツネが街へ手袋を買いに行くストーリー。

 

雪の日の朝、真っ白な雪に反射したおひさまの光に子ギツネが驚くところから物語がスタート。

 

雪の中を走り回って帰ってきた子ギツネのちんちんに冷え切った手を握り、てぶくろを買ってあげようと母ギツネは決意。

 

夜になりキツネの親子が住んでいるところから街へ行く途中で、街の灯りをみたことをきっかけに母ギツネが昔人間に痛い目に遭わされたことに思い出した。

 

母ギツネは足がすくんで動けなくなってしまった。

 

そこで、母ギツネは子ギツネの片手を握り、人間の手に変えた。そして、白銅貨を手渡した。

 

子ギツネに街の帽子屋に行って、戸を少しだけあけたら人間の手の方を隙間から出して「手袋をください」と言うように伝えた。

 

間違ってキツネの手を出してしまうとひどい目に遭うからと。

 

しかし、店から漏れた眩い光にびっくりした子ギツネは反対の方の手を出してしまった。

 

帽子屋の店主もこれは狐だなと思ったけれども出されたお金が本物であることを確認すると黙って手袋を渡してやった。

 

帰り道にある家の中から聞こえる子守歌を聴きながら帰った子ギツネは母ギツネに「人間ってちっとも恐かないや」と。

 

間違った手を出したけれど帽子屋は手袋を売ってくれたことを話した。

 

母ギツネはあきれながら、「ほんとうに人間はいいものかしら」とつぶやいて物語は終わる。

 


親の感想

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言ってしまえば、日本テレビ系の人気番組、「はじめてのお使い」のキツネバージョンだと思った。

あの番組は、生まれて初めて1人でお使いに挑戦する子供たちの奮闘する番組だが、それに重ね合わせることができる。

ただし、テレビでは子供の自立を促すためにという目的で1人で買い物に挑戦させるわけだが、本書では、母ギツネが過去のトラウマで動けなくなり、子ギツネ1匹で行くことになった。

人間が怖いからといって、そんな怖い人間がたくさんいるであろう街へ子ギツネを1匹で行かせるのは、どうかしてると思った。

自分が行くのが怖い場所にかわいい我が子を1人で行かせるのは、少し無責任。

ただし、震えながら子ギツネが帰ってくるのを待っているあたりは、はじめてのおつかいを彷彿させる。

 


また、余談だがちんちんというワードが2回出てくるので、男の子は大ウケだと思う。

 

冒頭の外で雪遊びから帰ってきた子ギツネが言ったシーン

「お母ちゃん、お手々が冷たい、お手々がちんちんする」

 

 

帽子屋さんが、子ギツネからもらった白銅貨2枚を鳴らしたシーン

「カチ合せて見ると、チンチンとよい音がしましたので、これは木の葉じゃない、ほんとのお金だと思いましたので」

 

また、人間に対する感情が親子で相違している。

母ギツネは、過去の経験から人間は恐ろしいものだとトラウマがある。

そのトラウマを街の灯りを見た時に思い出し、足がすくむ。

その場で震えながら待っている。

帰ってきた時に子ギツネの話を聞き、本当に人間はやさしいのかしらと少し心が動き始めてはいるが、まだ信じられないと言った様子。

一方、子ギツネは母親から人間は怖いと教えられたが、

帽子屋での一件や帰り道での母親が子どもを寝かす様子を見て、お母さんみたいに優しい声をしていることに気がつき、ちっとも怖かないやという感想をもっている。

 


子供の感想

4歳の息子

「アカンッ」って言ってた。

よくよく聞いてみると、帽子屋さんで人間の手の方を戸の隙間から出すように母ギツネから言われたのに、反対の手を出してしまったからとのこと。

 


2歳の娘

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「怖い〜」と言って、絵本のキツネの絵を指してた。

「てぶくろをかいに」は別の方が描いたバージョン(いもとようこさん)もあるが、わかやまけんさんが描いたこの絵のタッチは少し怖いそう。

また、かなり長いので途中でどこかにいっては戻ってきてを繰り返していた。

 

 


絵本の概要

てぶくろをかいに

作 新美南吉

絵 わかやまけん

ポプラ社